写真ー現在・過去・未来その２

昨日無事３回目が終了しました。
毎回ドキドキしながらもしゃべるのにも慣れてきて（時々しどろもどろになりつつ）
学生たちとの対話を楽しむ余裕も出てきました。。

２回目は最初に『ベビーサイエンス』と『胎動』の写真を簡単にコメントを入れながら
お見せし、その後１回目の終了後に質問及び感想文をたくさん書いていただいたので
それを全部読んで丁寧にお答えしました。
そしたら、なんと、、、終了１０分前、、ありゃ〜時間が経つのが早い！
（しゃべりすぎた）

授業の中で、自分は嘘いつわりなく正直にお話しするから
皆さんも心をオープンにして正直であってほしいとお話ししたら
返ってきたリアクションペーパーのなんと正直なこと。。
だからこそ、それらを読んだ時に皆さん真剣に耳を傾け
人それぞれ異なった感じ方考え方があることを共有し、さらに話しを深めることが
できたと思います。
特に「弱い写真」「強い写真」という話題は私自身が一番興味深く受け止め
学生からの反応も非常におもしろく今回一番の収穫と感じました。

昨日の３回目　もっと写真をたくさん見たいというリクエストが多かったので
リアクションペーパー本当は全部紹介したいくらいいい内容でしたが、
読むのは少しにして助産雑誌で三年間連載した「いのちの響き」をお見せしました。
私の大好きな渾身の作品であり、かなりみなさんの胸に響いたようです。
それから、カラーのネオネイタルケアの表紙の赤ちゃんたち、
ガイアシンフォニーのスチール写真も三浦先生のリクエストにより
ちょっとだけ紹介させていただきました。
お産やNICUの話しなど時おりシビアで切ない話しも入れています。
きれいごとでないリアルな現実をこれから子どもを産み育てるであろう
若い世代に知ってほしいからです。

残り５分のところで締めはホクレア号の周防大島・横浜寄港の写真。
ホクレア号の話しは実は２回目に少し出したのです。
１回目にお見せしたスライドショー　お産の写真の中に自然や花の写真を交えて
組んだものでした。
「なぜ自然や植物を入れたのか？違和感がある」という素朴な質問に対し
「ずっとお産だけを撮ってきたが、だんだん自然に強く惹かれるようになってきた。
そのきっかけがホクレア号だったかもしれない」というような話しをしました。

最後になぜ私がこんなにホクレアに夢中になったのか
それはホクレアが見せたこと
ホクレアから感じたことがお産と同じと思ったから
見えない世界を見ること　感じること
自分の力　人に備わった本能を研ぎ澄まし　自然を読み　見えない島を目指す
簡単なことではない
それが許されるのは　たゆまない訓練による肉体と精神の強さを宿したもの
男と女がそれぞれの役割で舵をとる

見えない島を目指す
人はみな　そうやって生きている
私の胸には今もホクレアがあるし　きっとこれからも

というような感じですね。いい流れだったかな？　どうでしょう。
いただいたリアクションペーパーはすごい宝ものになりました。
もしかしたら私こそが大きな気づきを得たのかもしれないですね。
講義終了後も先生のお部屋で居残り組とおしゃべりです。
写真談義は尽きません。
来週は最終回　ゲストに時々コメント下さるかとうさん
「星の航海術をもとめて―ホクレア号の33日」の翻訳者であり
ブログ「航海カヌーマニア」でたくさんのファンがいらっしゃる
加藤晃生氏が登場です！（立教大の講師でもあられます）
三浦先生と３人でトークです。どう展開するのか　う〜ん想像つきません。

コメント 8

そうかぁ、そうだったんですね！
だからホクレア号に夢中になったんですね。

お産もホクレア号も人生も同じ。
誰もが見えない島に向かって進んでいる。
あぁ、なんだかすごくホッとしました。

島が見えないことが不安でたまらなかったんですけど、
今は見えなくても島はあるんですね。
見えなくても、自分の自然な感覚を信じて、周りの大好きな人たちと協力したりして進んで行けばいいんですね。

masakoさんありがとう。

こんなすてきな講義を受けることができた学生たちは本当に幸せ者だなぁ！！

長々と失礼しました(*^.^*)
by みえこ (2009-06-06 17:39) 

みえこさんコメントありがとう！
大波小波いろいろありますけど
長い人生の航海 自分の信じる道を進んでゆけるといいな。。
でも　もし間違ったと気づいたら戻ればいいんだし
戻れなくてもきっとまた違う針路が見えてくるのでは
ないかな。
風が吹くのを待つ時間も必要だし
嵐が過ぎ去るのをじっと堪える時間も
あるかもしれないよね。
大好きな友だちがまわりにいれば
みえこちゃんは幸せ者だよ〜〜
またゆっくり会っておしゃべりしたいね。。



by masako (2009-06-07 02:07) 

×ブログ「航海カヌーマニア」でたくさんのファンがいらっしゃる
●ブログ「航海カヌーマニア」で一握りのファンと沢山の敵を作っている

回を重ねるにつれて盛り上がっているようですね。
週末が楽しみっす。
by かとう (2009-06-10 16:04) 

ブッ（吹き出す）そんな風に言い切るかとうさんが
かとうさんらしくて、ますますトークが楽しみになっています。
写真家たちの話しぜったい盛り上がると思う！
学生からもどんどん発言してほしいですね。


by masako (2009-06-11 00:01) 

いっぱい喋ってしまってごめんなさいでした


by かとう (2009-06-13 17:49) 

かとうさん　金曜日はありがとうございました。
かとうさんの投げかけてくれた問いにうまく答えられず
自分の思いを言葉にすることの難しさや
自分がどう写真と向き合っているのか
ちゃんと考えていないことなど　あれこれ感じました。
学生の視線や返ってきた言葉は鋭くて、たじろぎましたが
よい経験になりました。

それでも、自己反省はあるものの、何人かの学生の感想に
興味深くおもしろい内容だったとありましたので
あれでよしとしましょう！！
感謝！



by masako (2009-06-15 11:40) 

いじめっ子キャラを真面目にやりすぎましたかね
by かとう (2009-06-15 21:49) 

いや〜〜、素のかとうさんだったんじゃあ。。
芸術論なんか飛び出して格調高かったですよ！
終わってからゆっくりお話しできず失礼しました。
by masako (2009-06-20 23:02)