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「旧約聖書の嘆きに学ぶ」講演会 [暮らしつれづれ]

昨日曜日は聖学院大学人間福祉学部副チャプレンで准教授の左近豊先生の
講演「旧約聖書の嘆きに学ぶ」を聞く機会を得ました。

お話しの導入は今年春にお台場の日本科学未来館で開催された
「世界の終わりのものがたり〜もはや逃げられない73の問い」という
企画展示の新聞取材記事でした。

終末 世の終わりを考えるということ
3・11 ヒロシマ ナガサキへの原爆投下 そして、アウシュビッツなどの大量虐殺 
絶望と孤独を抱えつつ、多くの人が漂流するかのごとく生きた時
そして、今もそういう状況に生きる人がいる

原爆が持ち続ける反人間性に抵抗し、これを打破すべく歩み出す被爆者がいたー
大江健三郎氏と精神科医R.J.Liftonとの対談集をはじめとする様々な文学作品の例を挙げ
旧約の「哀歌」やイザヤ書、エゼキエル書等をひもときつつお話し下さいました。

「世界の終わりを想像するということを我々は学ばなければならない」
「死のビジョンが、生をもたらす」
「魂の傷の耐えがたい疼きを負うあなたの傍らでともに泣くものがいることを告げる」・・
静かな語り口で言葉を紡ぐ左近先生のメッセージは
「さまざまな崩壊を体験した人々が問い、問われた言葉が
聖書には証言として記されています。それぞれの場で、それぞれの時代の言葉で、
哀しみや嘆きを語り伝え、それを直視する共同体を形成してきた聖書に今、
耳を傾けてみませんか というものでした。
うまくまとめられませんが、とても貴重な講演でした。 





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