SSブログ

つながるつなげる さくらプロジェクト [お知らせ]

わたしの大好きな友人が、福島県の飯舘村というところにお嫁にいくと聞いたのは
たしか去年の今ごろだったかもしれません。
時おり届くメールには、すてきな出会いをして結婚することになり、
楽しい家庭を築いてゆきたいと夢と希望に満ちた言葉が散りばめられていました。
友たちに祝福され、手作りの式を挙げましたと
それはそれは、幸せな顔のウエディングドレスとタキシード姿の新郎新婦プラス
ワンちゃんのポストカードが届いたのはしばらくたった夏の終わりの頃でした。
澄みわたる青空と緑の草原を背景に撮られた記念写真からは二人がこれから
どんな生き方を目指しているのかが垣間見え、とても温かな気持ちになったものです。
「いつか温泉に入りがてら遊びにいらして下さいね!」
そんなメッセージが添えられていて、いつの日か実現するといいなと心待ちにしていたのでした。
まさか、半年後にそんなことが起こると誰が予想できたでしょうか。
3月11日の大地震と原発事故
彼女の身辺をそっと見守りながら、毎日飯舘村のニュースを目にするたびに
彼女とご家族は、その地域の方は大丈夫だろうかと案じていました。
彼女が嫁いだのは代々の農家でありだんなさんは酪農をやっていると聞いていました。
本当に大変な状況だったと思います。葛藤や困難が今も続いていると思います。
けれども、だんなさんは様々なつながりをこの間紡ぎ、つなげていらっしゃるようです。
「こんなプロジェクトを仲間と立ち上げました」と彼女から先日連絡がありました。

DSC_6884b.jpg
彼らの今の気持ちを表現し、伝えてゆく種が蒔かれたようです。
「つながるつなげる さくらプロジェクト」 3.11の大地震後に起こった原発事故。私のふるさと福島県飯舘村は30キロ圏外にも関わらず 高い濃度の放射性物質が降り、計画避難を余儀なくされました。  自宅のある比曽地区は南部に位置し高い数値が検出されています。 私の家は18代続く農家ですが、農業を中断してその後の推移を見つめていく長くて苦しい 状況が続いています。そんな中、飯舘村の土地に生かされてきた私に何かできないかと 考えるようになりました。  今回の原発事故で、個人個人がどう暮らし方を考えていくのか、 どう社会をリ・デザインしていくかということも同時に考えることが必要なのではないかと 思っています。そうでなければ今、事故の影響で苦しんでいる人達の苦労が報われません。 事故後、あちこちでお話しさせていただく中で、同じ意識を持たれた方とつながる大切さを 学びました。そしてこのポストカードを通して、大切な方とエネルギーやこれからの事を 価値共有していただけたらと考えました。  このプロジェクトの収益金は飯舘村比曽地区に桜を植える費用に使わせていただきたいと 思います。比曽地区には桜が見られる場所がなく、いつも「集会所に植えたいね」と 話していました。私たちの息子や孫が桜を眺めながら安心して農業ができる日まで、 思いをつなげていけたらと思います。ご協力をお願いいたします つながるつなげる さくらプロジェクト ゆうちょ銀行 19030-54195581 カンノヨシキ   お問い合わせ tunagaru-sakura@hotmail.co.jp

私は彼らのこの考えにとても胸を打たれ、心から共感しました。
応援することくらいなら私にもできるかもしれない、
そう思いポストカードをいくつか注文しました。
今日届いたのですが、すごくいいんです!!
こんなに美しい牛さんや放牧風景の写真を見て胸が熱くなりました。 
だんなさんが撮りためたもののなかから選んだそうで
1970年代製のトラクタなんてすごくかっこいいのです。
私たちは牛乳を毎日飲み、牛肉も美味しくいただいています。
動物のいのちをいただいて生きています。
飯舘村のこの美しい風景 雄々しい牛たち
何十年も働き続けたトラクタ

写真というのは記録であり 貴重な時代の証言でもあります。
この写真がひとりでも多くの方の手に届き、飯舘の未来に思いを馳せ
そして、一人ひとりの生き方のヒントを得る一助になるといいなと思います。 
どうぞ みなさま応援して下さい。
http://kannofarm.exblog.jp/
コメント(4)  トラックバック(0) 

コメント 4

寅

はい、微力ですが応援します!
先日鎌倉でのイベント出席の途中ポストカードを置いて下さるCafeでお二人と会いました。

奥様とは・・・3年振り?
ご主人様とは初対面でした!

ご主人本当に良い体してますよ。(笑)
なにより優しい!(はにかんだ笑顔が最高に美しいです。)

一日も早く飯舘村に戻って酪農を再開したいと仰ってました。
その時にはあのトラクターに乗せて頂く約束をしたんです。
今から楽しみなんです!(*^_^*)



by 寅 (2011-06-24 00:09) 

masako

寅さん お二人に会われたんですね。
私はまだだんなさまには会っていないんですよ。
でも、こうしてご縁ができましたね。
これから、一緒に応援してゆきましょう。

このハガキをどこにどんな風に飾ろうかな。
1枚ずつでもプレゼントしてゆきたいです。
また会いましょう!
by masako (2011-06-24 08:26) 

みえこ

masakoさん本当にありがとうございます。
こんな風に書いてくださって、胸がいっぱいです。
masakoさんといい、寅さんといい、本当にすてきです。

いつかみんなで飯舘村でお花見できる日が楽しみです。
本当にありがとうございます。
by みえこ (2011-06-28 10:23) 

masako

みえこさん たいしたことはできません。
ただ見守るだけですけど、私もつながらせて下さいね。
お花見できるといいですね。
念じていますよ。会えることと笑いあえることもね。
by masako (2011-06-29 10:12) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0