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ヨシさんのこと [ホクレア号]

今年2月に石垣島に行った時、民宿に置いてある本棚の中の
コヨーテという雑誌がふと目につきました。
パラパラとめくると、地球交響曲第3番に登場するナイノア・トンプソン氏の
インタビュー記事が目に入りました。
そこにはとても印象に残る、驚くべきことが書いてありました。
インタビューの内容はこうでした。
ナイノアさんが幼い頃、酪農をしていた自分の家の敷地内に
日系人のカワノ・ヨシオさんという人が住んでいていて
ヨシさん夫婦にナイノアさんはとてもかわいがられ、忙しい両親のかわりに
よく海へ連れて行ってもらったそうなのです。
ヨシさんと一緒につりをしたりする中でナイノアさんは人間と海とのつきあい方、
海を愛する心を学んだと言います。

このお話はホクレア号を応援する方たちには常識というか、
よく知られることのようですが、映画を見ただけの自分には
このナイノアさんのエピソードは驚きでした。

周防大島にホクレアが寄港した翌日の午後、ナイノアさんやクルーの方の
講演会があり出かけました。
クルーの方が順番に今回の「西の太陽に向かう航海」の意味について
映像を交えわかりやすく丁寧にお話しして下さいました。
ナイノアさんはホクレアをハワイのレイに例えて、たくさんの島と島を繋げる
役割を果たしたいと希望を語り、さらにハワイの歴史や日本からハワイに渡った
多くの移住者の歴史に触れました。
それから、ヨシさんの話しをとても詳しくお話しして下さいました。
「ヨシは日本の文化を大事にしながら、ハワイの文化にも敬意を払って生きていた。
私が今こうして伝統航海師としてあるのはヨシという一番の先生が
いてくれたからなのです。」
とても温かな、清々しい空気が会場を包んでいました。
巡りめぐる魂の環を、海は遥か彼方から運んできたのです。


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